牛乳や弁当の配達を合理化するITシステムとしての「宅配アプリ」が、世に出始めたのは、20世紀も終わる頃だったと思います。

それまでの手書き(MultiPlan Lotus123 Excel での手作業含む)では、その配達契約の特殊性から、毎月の請求書を発行するにも大変でしたが、「宅配アプリ」の普及に伴って状況は一変、どこに何をいつ配達すればいいのか、何をいくつ用意すればいいのかが一目でわかるようになり、請求書もボタンひとつで(というと大げさですが)パソコンとプリンターが作成してくれるようになりました。

ただ、当時のシステム・アプリの価格帯が非常に高額で、パソコンもプリンターも高額でしたし、そのソフトウェアの高額さには目玉が飛び出るほどで、なかなか導入できない宅配店も多かったように思います。 当時、コンビニという新しいサービスが出現し「宅配」のメリットが少なくなるのではないか、「業界の危機だ」という噂が飛び交ったことも手伝い、それどころではなかったこともあるかも知れません。

時を経て、パソコンは当時の5分の1ほどの価格で大変良いものが入手可能で、プリンターもカラーレーザーが1万円で販売されるようになり、外食から中食へ、高齢化社会対応の新しい業態としての高齢者向け在宅配食サービスというお弁当屋さんが台頭してくることにもなり、と、良い便りも届くようになってきましたが、どういうわけか、宅配アプリは、10年〜20年前と同様の内容、同様の価格が、ほとんどだったりします。(日本のソフトウェア業界の非常に悪い癖で、一度決めた値段は半永久的に落とさないみたいなノリがどこかしらあるようにも思います。ユーザー層のニーズやウォンツに対して、時代錯誤もはなはだしい・・・いや、やめておきましょう。)

このためハードウェアが5分の1になっても、システム販売価格は、さほど変わりません。 どこにでもパソコンがある時代になっても、宅配アプリはどこにでもあるわけではないようです。 理由はひとえに高いから。ある宅配店では自前でエクセルで作表し請求書としていたりしますが、その手間暇を考えると、う〜んという感じですし、お弁当のチェーン店などでは「システム」と称した販売報告が目的ではないかと思うソフトウェアがあったりするみたいですが、月額2万円とか、ものすごい価格。それでも使い勝手がよいとは言えず、ワープロのような使い方で、大半の作業は手作業になるということで、なぜ宅配アプリを導入しないのかという問いには、高いから。

手作業ではものすごく大変で、こういうものこそコンピューターで合理化したいところのはずなのだけれども、システムが高額すぎて手をこまねいてしまうのは非常に残念なことと言えます。(人件費に換算しても異常に高額、ましてや募集してもなかなか来ない人手不足の時代です)

そこで、かれこれ20年ほど宅配用のアプリを開発していつつも、さほど力を入れて販売や宣伝をしてこなかった当社も、なんとかこの状況を打開できないかと、さまざまな方向から検討し、今回、時代にあった宅配アプリ、高機能でリーズナブルなものを開発・販売させていただくことにしました。

請求書と同じ画面で商品契約や単価変更、配達のパターン変更、休配や解約が見た目そのままで操作できて、日々必要な個数(食数)本数集計や、配達順路表を作成、請求書を発行し売掛管理をするという数百万円の(高額すぎる)ソフトと同等の機能をもたせました。

基本的な販売管理は、商品を配達して締め日に当月配達した商品x単価を計算し請求書を発行。集金して売掛管理(請求・回収)をする、というもので、一般的な管理とさほど変わりません。ところが、配達の業務が「毎日1食(昼)だけど、土日はなし」とか「水曜日だけ夕食」など、感覚的に”週単位”の契約で、単価の小さい商品を大量に配達することで業務が成り立っているため、その請求業務(請求書作成)が、尋常ではないほど大変だったりします。 一般的な販売管理システムでは、基本的に、納品した時に納品書を作成し、それを締め日にまとめて請求書となる、という形態ですが、宅配業務の場合、まず基本的な契約があってから、変更・追加・おやすみがありと「まず受注」、しかも件数が多いため、一般的な販売管理システムだと使いものにはなりません。

まず受注、なので、あらかじめ、納品日と納品商品はわかっていて、その日に確実にお届けしなくてはならず、納品してから納品書を作成するというよりは、あらかじめ、定期的に発生する納品予定に基づいて納品書を作成してあげる必要があり生鮮品でもあるので、たくさんの在庫を抱えて小売りしていくといったことができず、「本日必要な個数(食数)」の情報が必要で。 卸売りのように、たくさんの商品を取り扱うけれども、まとめてドンと納品するのであれば、一般的な販売管理の世界観で管理することになりますが、宅配・戸配の場合は、それではコンピューターでIT化する意味がない。かえって非効率になり、手書き管理と同じ世界観になってしまいます。

いま使っている販売管理のシステムがあるのだけど、ものすごく効率が悪くて・・・

そんなご相談を多くいただ、よくお話を聞いてみると「それは一般的な請求書発行システムでは?」となることがあります。

あれやこれやで、宅配・戸配の業務に従事する業者は、必ず「専用の販売管理システム」が欲しい。 週単位の配達予定(契約)を入力しておけば、自動的に、納品データが作成され、月締めの請求書が発行できる。また、配達予定から配達の予定表(順路表)を作成したり、一定期間の個数(本数)を把握、商品の仕入れなどに役立てたい。 そうしたリクエストと相談があり、宅配向けのシステムを作成したのは、およそ20年前です。

その後、多くのユーザー様に利用していただきながら、使い勝手をどんどん大幅に改善、メジャーバージョンアップは5度、アップデート回数は300回を超え、ユーザー数もおかげさまで 500を超えます。

まずは、一度、「どんなんだろう?」と、見てみてはいかがでしょうか?

宅配アプリ Qデリ