ChromeBook は Chrome OS という「Chromeブラウザ」+「Android」を積んだ でっかい Android と思えば、まあ間違いがない。
2020年になって突如普及をはじめ、ついには Macを抜いて Windowsに次ぐシェアをわずか1年で獲得するに至った。小中学校一人一台の GIGAスクール構想が大きいようだ。

これまで、さほどでもなかった ChromeBook の新機種発売も賑やかで、つい先日 2021/03/17 に ASUS より Detachable CM3( 以下CM3 )が発売された。たまたま偶然 ASUS の WebPageを見ていたら、「あと 55分」とか表示されていたので 1時間ほど経って見てみたら CM3が発売。発売記念キャンペーンで 18000円オフ! 32800円でご提供とあったので、即時購入した。

明らかに Lenovo の キーボードカバー付き IdeaPad Duet を意識した構造で、Microsoft Surface の ChromeBook 版と思えば間違いがない。タブレットに、マグネット式のキーボードカバーがセットになって、タブレット時は 506g カバー装着時は 912g と 1Kgを下回る軽量モデル。

スペックは、さほど高くはないものの、1,920×1,200ドット液晶表示。オクタコアCPU「MediaTek MT8183」。10.5型。本体のみなら幅255.44mm×奥行き167.2mm×高さ7.9mm。メモリは4GB、ストレージは128GB SSD、ディスプレイはタッチ操作対応。内蔵バッテリーでの動作時間は約12.3時間と、モバイル用途では十分だ。

スエード調のカバーは、すぐに汚れてしまいそうだが、愛着の湧くデザインと、持ちやすさが気に入った。

際だった特徴として 本体に内蔵のスタイラスペンがある。
ASUS USI Pen は 内蔵することで充電が可能で 15秒の充電で 45分使い続けることができる。角形の ASUS ではおなじみの、非常に持ちづらいペンだが、本体と相性がいいのか、スペックがいいのか、Google Keep では、すらすらと文字を書くことが出来た。

ただ Android にしても Chrome にしても、あの Google にしても「まっとうな手書きメモ」のアプリが、いまだに存在しないのは残念で仕方がない。どれもこれも、手書きが書けますよ、という程度のものばかりで、メモ帳としての実用性はまだまだといった感じなのが正直なところだ。一番使い勝手が良さそうなのが Microsoft OneNote だと思うのだが、手書きが苦しい・・・。
やはりメモ専用の Supernote A6X が、当分、手放せないようだ。

代わりに、キーボードが、気軽に使えるのは嬉しい。

はやりの ちょい浮き。角度がつくので、タイピングしやすい構造だ。
浮いた分、タイプの際に、やや跳ね返りがあるのだが、初期型の Surface のタイプ感に近く、安作りとはいえ、頑張っていると思う。個人的には、これで十分だ。ただし、キーピッチが微妙に狭い(笑)小指・薬指のタイプでは、非常によくタイピングミスをするので、ここは慣れが必要だろう。

キーボードの跳ね返りを抑えるため Duet 風に、角度をつけずにぺったりと・・・なんと、出来ない(笑)

どうしても浮いてしまうようだ。

さて 約3年ほど前に ASUS C101PA クラムシェル Chromebook を購入し、かなり実用的だと思ったのだが、使っているうちに、いろいろと不満点が出てきた。

スタイラスに非対応であったこと。
画質(画面解像度)が低く、NHK Plus や オンデマンドな映画を見る、Zoomを使うなどの場合には、粗いドットが気になり萎えてしまうこと。
やはり、それなりに動作が遅いこと。
キーボードはしっかりしていてタイプしやすかった。

こうした不満からすれば、CM3 は かなり理想に近くなっている。
(あとは 仮想Windows・SIM内蔵・手書きメモアプリだけだ)
ゴリゴリと開発するような業務(お仕事)をのぞけば、ほとんどのことは この ChromeBook でこなせてしまう。

Windows である必要がなく Mac や Ipad である必要がないという意味で、親和性の高い Android スマホとセットで大活躍。
そんな Chromebook の世界が広がろうとしている。

リモートワークなんかには、(もう少し大きいディスプレイを外付けしたいところだが)、これが最適解だと思う。