Salon Manager は、もともと Hair Manager という名称でした。最初は、業務用パッケージソフトをネットで通販する手法も何もわからないので、ヤフオクで 500円ワンコインで出してみたことがあります。500円だと怪しすぎるのでしょうか。全く売れませんでした。4980円では、どうだろうと出してみると、3ヶ月に1本程度、落札されるようになりました。気をよくして、もともとは 29800円(いわゆるメーカー希望小売価格)だったので、キャンペーンということで 9800円ほどで販売すると、ちょうど XP から Win7 への移行時期だったこともあってか、そこそこ売れるようになりました。すると 問い合わせの電話があり「おたくの Hair Manager を使っているのだけど」と、iPhoneの操作を問い合わせてくる人がものすごく増えました。Hair Manager の iPhone 版はありません、Windows オンリーです。不思議に思って話しを聞いてみると、「App Store でダウンロードできる」というので、見てみました。すると「Hair Manager PRO」という製品が売られていました。売りだった来店予想の機能も、来店時に手動で「次は 1ヶ月後」とか設定するもので、なんというか、本家 Hair Manager の 粗悪品というかなんというか・・・、いや、よく出来てるんですけどね。

そこで Salon Manager に名前を変えましたところ、Salon Manager PRO という製品が・・・。

公益財団法人石川県産業創出支援機構という長い名前のところから「石川ブランドに応募してみないか」と言われたのは、そんな頃でした。
いったいそれが何なのか知らないまま、用紙を出されたので、てきとうに書いて出したら、受理されて、県庁で審査会というプレゼン大会があるとの通知をいただきました。

はじめてのことなので、Surface Pro3 に プレゼン資料を仕込んで、練習しまくり、緊張しまくり。
いざ本番。
審査員は著名な方々とのことでしたが、誰一人どなたなのか全くわかりません(TVとか見ないので、さっぱり全然です)

プレゼンを始めようとすると、Surface が Windows をアップデートし始め、1分経過、2分経過・・・ぜんぜん終わりません。
担当の方から「早くしてください」と注意が。

こういうこともあろうかと(客先プレゼンの際、PCが壊れてたり、あちらのプロジェクタに接続できないこともあるので)あらかじめ印刷しておいたパワポ資料を配付、身振り手振りで、短い残り時間プレゼンを行いました。緊張しまくって、何を話したか全然覚えてませんが、声だけはデカイのがとりえです。

プレゼンが終わると質疑応答コーナー。「なぜ応募しましたか?」との質問に、「石川県の出先機関のISICOさんで、応募しろと言われたから」と答えたところ、一部が爆笑。
今考えると、どういう答えなんだと、自分でも思ってしまいます(笑)

「プレゼンの内容と、応募の申請書と内容が違いますが」との指摘にも、「なにしろ書けと言われて書いたので、何を書いたか覚えてませんが、プレゼンの審査だというので、新たに資料を作成しました」と答え、これも爆笑されたことを覚えています。

PCは動かないわ、てきとーなこと言ってるわでしたが、審査結果はプレミアム石川ブランド認定。ありがとうございます。
はじめてお会いする谷本知事に賞状をもらい「あんた、好きでやってるやろ」との言葉をいただき、「はい、好きでやってます」と。

その後、販促に努めるも「石川ブランド」が知名度がないようで、Salon Manager の説明以外に、石川県がどこにあるのか、から始めてブランドとは何か、だから何なのか、説明に苦慮することも多く、県のアンケートに「石川ブランドの知名度自体低いので、がんばってください」と書いたことを覚えています。ものすごく、偉そうですね(笑)。

Salon Manager も、そこそこ売れるくらいにはブランドとして知名度があがってきたので、お次は・・・
普通にクラウド化するのもなんなので、AI搭載の予約・シフト管理システムとして、そのうち、きっと出来上がることでしょう。